筋膜・軟部組織

睡眠障害について

良い睡眠をとるには帽状腱膜の緊張をとるとよく眠れるようになります。

「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」は、頭頂部を覆っている薄い腱性の膜で、前頭筋や後頭筋とつながり、頭皮全体の動きを支えています。

この部分に緊張や癒着があると、

頭皮やこめかみ周囲の張り感

額や目の奥の重さ

自律神経の乱れ(交感神経が優位になりやすい)

といった不調につながりやすくなります。

治療やリリースを行うことで、

頭部の血流・リンパの改善

交感神経の興奮が和らぎ副交感神経が働きやすくなる

眼精疲労や頭重感の緩和

といった効果が期待でき、その結果、眠りやすくなります。

ただし 帽状腱膜そのものの治療=不眠症の直接的な治療 ではありません。
睡眠の質には、生活習慣・ストレス・ホルモンバランスなども深く関わっていますので、帽状腱膜のリリースは「眠れる体づくりの一助」と考えるとよいです。


帽状腱膜とは

場所:頭頂部を覆う腱膜で、前頭筋(おでこ)と後頭筋(後頭部)をつなぎ、帽子のように頭を覆っています。

役割:頭皮を支えたり、表情筋や首・肩の筋肉と連動して緊張やリラックスの影響を受ける部位です。

帽状腱膜と睡眠の関係

血流・リンパの改善
帽状腱膜や頭皮が硬くなると、頭部の血流やリンパの流れが悪くなり、頭が重い・締め付けられるような感覚が出やすくなります。
→ リリースすると血流が良くなり、頭が軽くなってリラックスしやすい状態になります。

自律神経への影響
頭皮や帽状腱膜の緊張は交感神経(緊張・覚醒モード)を刺激しやすく、眠りの妨げになります。
→ ゆるめることで副交感神経(リラックス・休息モード)が働きやすくなり、眠りに入りやすくなります。

眼精疲労・肩こりとの関連
PC・スマホの使用で目や肩が疲れると、筋膜のつながりで帽状腱膜も硬くなります。
→ この緊張を取ることで、頭痛や肩こりが軽減され、寝つきが良くなる方もいます。

具体的なケア方法

(セルフケアとしておすすめ)

① 頭皮のつまみほぐし

両手の指先で頭頂部の皮膚をつまみ、軽く上下左右に揺らす

1か所5秒程度、頭全体をまんべんなく行う

② こめかみ・耳上のマッサージ

耳の上(側頭筋と帽状腱膜の境目)を円を描くようにほぐす

眼精疲労にも効果的

③ 前頭部から後頭部へのストレッチ

手のひらをおでこに当て、頭皮を後ろに軽く押しながら深呼吸

次に後頭部を軽く押して前へ動かす

帽状腱膜の前後の動きを出すイメージ

④ 就寝前のケア

入浴後、リラックスした状態で3〜5分程度行う

照明を落とし、深呼吸しながら行うとより副交感神経が働きやすい

注意点

強く押しすぎず、気持ちいい程度で

不眠が長期間続く場合は医療機関での相談も必要

つまり、帽状腱膜の治療やセルフケアは 直接的に「眠れる薬」ではないけれど、眠りにくくしている体の緊張を解放してあげる 役割を持っています。

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