微弱電流(マイクロカレント)は骨折の治癒を早める可能性があることが、基礎研究・臨床報告の両面から示されています。
臨床で説明や発信に使いやすい形で、理論 → エビデンス → 現場でのポイントの順にまとめます。
① なぜマイクロカレントで骨折が早く治るのか(生理学的機序)
骨は本来、損傷すると微弱な電位(損傷電位)を発生させ、これが修復のシグナルになります。
マイクロカレントは、この生体本来の電気信号を補助・増幅します。
主な作用機序
骨芽細胞の活性化
Ca²⁺流入促進
DNA・タンパク合成促進
ATP産生増加
細胞修復エネルギーが増える
血流改善
骨折部周囲の栄養・酸素供給向上
炎症の正常化
過剰炎症を抑え、治癒段階を前に進める
👉 特に10〜500μAの微弱電流が、生体電流に最も近いとされています。
② エビデンス(研究・臨床報告)
✔ 骨癒合促進の報告
**電気刺激療法(Electrical Bone Stimulation)**は
偽関節・遷延治癒の治療として整形外科領域でも使用
微弱電流により
仮骨形成の促進
骨密度の増加
治癒期間の短縮
✔ 特に効果が期待されるケース
高齢者の骨折
治癒が遅れている骨折
血流不全を伴う部位(脛骨など)
ストレス骨折
※ 強い電流では逆効果になることがあるため
**「感じないレベルの電流」**が重要です。
③ 施術現場での実践ポイント(鍼灸・接骨・整体向け)
🔹 電流設定の目安
電流量:10〜200μA(最大でも500μAまで)
周波数:0.1〜30Hz(機器により固定でも可)
刺激感:無感覚〜ごく微弱
🔹 通電部位
骨折部を挟むように配置
仮骨形成部位を意識
皮膚状態・固定具(ギプス等)を考慮
🔹 併用すると効果が高い
鍼治療(骨折周囲・遠隔点)
手技による循環改善
栄養指導(タンパク質・ビタミンD・カルシウム)
④「骨は折れると、治ろうとして微弱な電気信号を出します。
マイクロカレントは、その体が出している修復の電気をサポートする治療なので、
痛みを出さずに骨の治りを早める効果が期待できます。」
⑤ 院の哲学
「改善できるものは改善できると伝える」に合う表現です。
「骨折後の回復を、自然治癒力から底上げ」
「感じない電流で、骨の修復スイッチを入れる」
「治らせるのは体。その環境を整える施術」

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